あの”頭文字D”でおなじみの榛名山に峠アタックを目的に?ツーリングにいってきた。
私自身”頭文字D”が好きだとか、ドリフトで峠を攻めるのが好きだとかということとは全く無関係であった。
しかし、関東地区で行くべき新しいエリアがみつからず、ふと、中国出張時に国営放送で日本上映前に放映していた台湾俳優による””頭文字Dを思い出して、出かけてみることにした。
ウェブで調べてみると、実は、結構ツーリングの目的地としても定番のようだった。
9月最後の土曜日の朝、久しぶりの晴天。
昨日の夕方から冬型の気圧配置のせいで、10月中旬なみの冷え込みとなった。
AM5時になると竹内まりやが歌う”カモフラージュ”のMDが我が家の1Fに響き渡る。
もうすでに目覚めていたかのように、イントロが終わり、第一小節の歌詞が終わらないうちに、音量を落としてしまった。
洗面を済ませ、着替えをして、ヨーグルトをいただいた。
リビングのカーテンを人差し指でちょっと開いてみると、まだ、外は暗い。しかし、秋晴れのようだ。
ハミングをしながら、ヘルメットを手にした。きょうは、ARAIで行こう。先週フェラーリでちょっと寒かった記憶がよぎったからだ。
もちろん、ジャケットはダイネーゼ製のDUCATI NERO LINEレザージャケットだ。
昨晩、すでに、ラナバー・レザートリートメントを塗りこんで、十分に柔らかいコンディションに仕立ててあった。
久しぶりのヘビーなこのレザージャケットも、おかげで心地よく羽織ることができた。
先週までは、クラッチの操作性の良さからニューバランスのフェイクレザーシューズを好んで履いていたが、きょうは、ブーツが必要だろう。
黒のCHIPPEWA [チペワ]25061 6" MOC BOOTS RETRO BLACK に足を通した。
6インチのワークブーツだけに、はやる気持ちを抑えて、靴ひもを締めあげるのがまどろっこしい。
モカシンタイプのアッパーに、ビブラムのホワイトソールという、このスタイルは既にアメリカでは製造されておらず、たまたま、ショップで見つけて買ってしまったものだ。
クラッチを操作する時にどうしても、この手のブーツは足首を固定されるので、あまり好きではなかった。
しかし、久しぶりに履いてみると、多少なじんできたせいか、結構いけるという感触をもった。
さて、バイクバーンを開けて、2枚重ねのシートをはずすと濡れたように輝く深紅のGT1000が現れた。
ヘルメットをかぶり、グローブを付けて、GT1000に跨り、いつもの儀式が始まった。
GT1000は今朝も心地よく目覚め、私を非日常の世界へと誘うのであった。
国道16号線は朝6時前というのに、若干混雑し始めていた。
先週と同様、橋本交差点を陸橋でパスし、八王子バイパスへと流れていった。中央高速に入る前に、まずは、燃料補給というのが定番化してきた。
中央高速は、八王子ICから2車線となっているため、このエリアは常に、流れてはいるものの混雑状態であった。
きょうは、圏央道を通って、関越自動車道まで一気に走り抜ける計画だ。晴れていた空に、瞬く間に雲が覆い始めて、気温は一段と冷え込んできた。
6速4000回転を続けていると、さすがにレザージャケットとはいえ、体が冷え込んでくる。
鶴ヶ島ジャンクションで関越自動車道に乗るとすぐ、高坂サービスエリアがあるので、そこで暖をとることにした。
この高坂SAは東名でいう海老名SA、中央高速の談合坂SA、東北自動車道の蓮田SAと同じツーリング集合スポットとなっている。
今日も、すでに、メガツーリンググループが集まり始めていた。とりわけ目立っていたのが、BMWであった。
ヘルメットをとった姿は、おじさんばかりだった。とにかく元気な団塊の世代が多い。
さて、その先は、関越自動車道を渋川伊香保インターチェンジまですすみ、そこから榛名山を目指した。このコースは高速ICからの最短距離だ。
この写真はまさに、高速を降りたところだ。
榛名山への道は別名”上毛三山パノラマ街道”といわれており、いわゆる峠道であった。
しかし、伊豆、箱根方面を相当回数こなしている者としては、ワインディングそのものは、きわめて平凡なものであった。
これは、途中の見晴らし台から下界をながめたもの。
高根展望台には、駐車スペースと展望スペースがあった。夜にはここでドリフトをするFRマシンを写真撮影するギャラリーがいるのだろうか。
最終コーナーをまがると突然直線道路が開けてくる。いよいよ榛名湖公園である。ロープウェイ入口を右折して、突き当ると榛名湖だ。
記念に写真をとったが、公園の名前を背中で隠してしまった。
険しい顔をしているのは寒いからだ。
レザージャケットの中に、コットンのタートルネックを着ていても、寒い。
夏用のSUOMYジャケットに比べると、このレザージャケットはゆとりがあって、隙間風を巻きこみやすい。やはり、レザージャケットはタイトでないとだめだ。
反対岸から榛名富士山をながめた。すばらしい眺めだ。
今日も地図は持ってきていない。iphoneだけだ。榛名山から軽井沢へ抜けられることはわかっていたが、いくつも道があり、最終的には、一度北上して、日本ロマンチック街道を経由して、北軽井沢から入ることにした。
日本ロマンチック街道は、その名にふさわしく、切り立った山の間を抜けていく感じで隆起した岩肌を見せる小山など、非日常な光景が繰り広げられる。
いよいよ、草津方面と軽井沢方面の分岐点を過ぎ、さらに、嬬恋と北軽井沢方面に分かれる道をもちろん左折した。
途中、速度違反の取り締まり、いわゆるネズミ捕りを行っていたが、丁度その時、前に遅い車がいて、ブロックされていたので、難を逃れることができた。
有料道路になるが、白糸ハイランドウェイを通って、前回は行くことのできなかった白糸の滝に行くことにした。
ここには、20代の時に会社の友人達と来たことがある場所だ。久しぶりだったので、過去の記憶はなく、新鮮な印象を持ってみることができた。
花火でナイアガラという花火があるが、そんな感じの滝だった。
手にしているのは、ホットミルクティ。寒くてしょうがないのだ。たこあしスタンドをつけたデジカメでセルフタイマー撮影である。
リノベーションも済んですっかりきれいになった旧三笠ホテルである。今は、入場料を払って見る歴史的名所となっている。
軽井沢なので、レンタル自転車でくるビジターは多い。ちょっと、軽井沢市街からは離れている。
軽井沢の見どころはさておき、11時40分で早めの食事をいただくことにした。
前回イタリアンだったので、今日は、蕎麦を食することにした。
ここ蕎麦処川上の扉をひらくと、JAZZがながれ、外人らしきウェイターが日本語でいらっしゃいませと一人の私を席まで案内してくれた。
メニューはきわめてシンプルで、天ぷらか鴨か熱いか冷たいかのそばの組み合わせである。他に、揚げもちがあるくらい。
私は、天ぷらはちょっと重いので鴨せいろを注文した。
値段は1800円、日常的感覚からすると、いつも銀座で食べている小諸蕎麦300円台の感覚ではとても、躊躇してしまうところだが、今日は、非日常である。
なんのためらいもなく、オーダーをした。
実際いただいた感想だが、そばがおいしい。
だが、銀座の小諸蕎麦との差がそれだけあるかは、不明である。
和風テーストのバーといった感じだが、蕎麦がメインである。
エクステリアを裏側から見たもの。
バイクを停めていたので、その場で撮ったが、もう少し左奥にいけば、テラスがあり、大勢の方がたが座って蕎麦をすすっていた。
さて、朝6時に出発して現在12時過ぎ、簡単な計算だが、家に6時前に帰りたいなら、今、帰らないと、間に合わない。折り返し地点よりは家に近づいているので、4時30分には着くだろうということで、帰路についた。
途中いつもの西武のアウトレットモールがあったので、Brooks Brothersのゴールデンフリースの刺繍の入ったスポーツシャツ2枚と、ネクタイを買って帰った。
はたしてどのように、買物のバッグを持って帰ったのか。ちょっとした工夫をして、鞄にとりくけ、肩から掛けていくことにした。
私は、1970年代に高校生活を送ったが、当時石津啓介が主宰していた VANジャケットのウェアをボトムからトップまで身に付けていた。
Mens Clubという雑誌は、アイビーのバイブル的存在で、ファッション誌というよりも、ライフスタイル誌であった。
アメリカのアイビーリーグの学生生活をそのまま再現したようなトータルライフスタイル提案は、”でなければならない”的様式美を持ちつつも、どこか破天荒な自由さを併せ持つ、良きアメリカ生活のお手本であった。
その後ヘビーデューティとアイビーが融合したヘビアイとか、SCENEといったコンテンポラリーな要素を取り入れたものと、Kentというような徹底的なオーセンティックなアイビーを追求するブランドなど多角的な広がりを見せた。
FUKUZOのシャツやMIHAMAの靴やKITAMURAのバッグなどハマトラと云われたものも、この延長上にあったと思われる。
現在、日本のこの種のトラディショナルブランドは、淘汰されて、最終的に現存するものは少ない。数年前のUNIQLOが残念ながら最大のトラディショナルブランドと言えなくもない。
それに比べると、歴史の長い、海外ブランドには、オーセンティックなアイビーブランドのBROOKS BROTHERSや POLO など普遍的なブランドが多い。
BROOKS BROTHERSはちょっと高くて、普段は手がでないが、セールの時と、このアウトレットファクトリーストアだと購入が可能である。
BROOKS BROTHERSのボタンダウンシャツは、襟まわりの作りが絶妙で、一度経験してしまうと、もうこれしかないという感じである。
意外に知られていないのが、ブランドマークである。先日も会社の若い連中からこれはどこのマークですかと尋ねられてしまった。
ちょっとまだこのゴールデンフリースのマークはポピュラーではないのかもしれない。
バーバリーだとか。BOSSだとかポールスミスだとかいう方が若者には親しみがあるようだ。
いずれにしても決して絶対額は安いとは言えないが、軽井沢に来るときの楽しみの一つになってきた。
帰りの関越自動車道は、横川Sサービスエリアで休むことにした。
峠の釜めしをいただくためだ。上品な蕎麦では、小腹がすいたので、久しぶりに釜めしをいただいた。正直おいしかった。
この小さな器の中に、バランスの取れた食材と味付け。絶品だった。
ちょうど、崎陽軒のしゅうまい弁当の竹の子のように味付けした竹の子の触感と風味。杏のドライフルーツはなぜ、両方の弁当とも入っているのだろうか。
もう一つ、高坂サービスエリアで一休みをした。タリーズコーヒーが入っていたのでマンゴスムージーをいただいた。
このBMWのオーナーは、やはり団塊の世代のかたで、気さくに話しかけてきた。どうも、ETCをつけてうれしいらしい。
この近所のかただが、試しに高速道路に乗ってしまったが、ETCカードを入れ忘れたので、試せなかったの嘆いていた。
確かにETCは便利で、もはやバイクツーリングにはマスト装備だ。このBMW、私も大好きです。
スムージーを飲み終えて、帰ってくると、40歳代のハーレーのチョッパーライダーがGT1000を食いるように眺めていた。
目線を合わせずにヘルメットをかぶり、早々いに出発した。
そして、圏央道、八王子バイパスと来た道を帰って、家に無事たどりつくことができた。予定通り、4時半であった。
今日の走行距離は、11946―11490=456km。 高速道路比率が高いので、伊豆よりも、早く、楽にはしれたと感じた。
もちろん、このあと、1時間半かけて、フクピカ+シリコンコーティング、クロム磨きを行って、シートを被せ、バイクバーンのロックをかけた。
思わず、きょうもありがとうと心の中で、感謝をしてしまった。
PS. 今回も、ご好評にお応えして????90年代バブル時代に流行った。ブランド、横文字てんこもり、超写実的表現でまとめてみました。
・・・ってほどたいしたことありませんがね。ムカつく人がいたらゴメンナサイ!!!
6 件のコメント:
katsu141さん、お早うございます!
晴天休日恒例の日帰りover400kmツーリング、お疲れ様でした!
本日も曇天ながら、雨の心配はなさそうですね。かなり秋らしくなって、そろそろ革ジャンが活躍しそうですね。
今日もどこかに出掛けてらっしゃるのかな?
片岡義男調のレポートも素敵でしたが、とりわけ反応してしまったのが「小諸蕎麦」でした。
10年程前に約5年間、八丁堀の会社に勤めていた頃に、ヒドイ時は朝昼晩と小諸蕎麦を食べてました。関東風の濃い目の味付けが好きで、「肉そば」と大きな「掻き揚げ」が付いた「せいろ」を好んで食べた記憶があります。割と最近、当時の友人に「小諸食べに行こうよ」と誘って断られました・・・
近々、バイクで食べに行こう、と、今決心しました。
katsu141さん、おはようございます。
今回は榛名山を目指したんですね。
何ともドラマチックなコメントで楽しかったです。
この距離を日帰りで行って帰って来てしまうとは・・・
やはり早起きは3文の得・・・ですね。
恐れ入りました。気合いの入れようが違いますね。
でも、早起き・早支度・早出発は
長距離ツーリングコースを制覇する鉄則ですね。
ここ数日いきなり秋の空気に入れ替わりましたよね。
榛名山や軽井沢などはかなり寒かったのでは・・・?
もう防寒対策が必要なんですね。
ああ、私は寒いのが苦手なんです。
よい防寒グッズなどがあれば教えて下さい。
小諸蕎麦、美味しそうです。
でも、確かにちょっとお高いですね・・・
私たち夫婦だったら、躊躇しまくって、相当ためらっちゃいますね。
BOBさん
こんにちは。
基本的に、日曜日は別の要件があって、なかなかGT1000に跨ることができません。
急激な気温変化のせいか、この寒さにちょっとついていけない感じです。徐々に体が適応していくことを期待しています。
日光ツーリングの東北自動車道と関越自動車道は東名御殿場までと比べると長距離高速走行になりますね。今回は、ほとんど120km~130km走行で、休憩もミニマムでしたので、結構時間が稼げましたが、グループでの走行となると、時間がかかりそうですね。
隊長のリーダーシップを期待していますのでよろしくお願いします。
さて、小諸そばですが、競争相手としては富士蕎麦、小田急線沿いだと箱根蕎麦、さらにゆでたろうというニューカマーがいます。いろいろ食べたのですが、小諸蕎麦が美味しいかと思います。たまには、いいですよね。銀座のヘルメット屋さんに来る機会があったら近くに小諸そばありますので、食べてみてください。
eriko-1971さん
こんにちは
昨日は、伊豆にいくか。未開の地にいくか迷った挙句、榛名山になりました。思ったよりも距離があって、思いきり走ってしまった感じでした。ひとりならできるけど、二人以上では無理な走り方でした。高速は平均120km、休憩は100kmに1回という感じです。
まず、スモーカーの方がいらっしゃったら、1時間に最低でも1回は休憩取らないとだめですよね。日光ツーリングでは、ゆとりを持ったスタートか最初から帰りが遅くなる覚悟で行った方がよいと思います。
さて、防寒対策ですが、わたしは、初めての越冬となります。あまり経験知がないので、お聞きしたいところです。
NAPSに行くと、上下セットのアンダーウエアで良いものがありそうです。更に腰回りにパッドが付いたパワーパンツ見たいのも売っていますね。
もともと、ヒーター付きグリップなどは、BMWなどは標準装備のものもありますが、もちろん後付けのものもあるようです。
ハーレーユーザーには、ヒーターベストというベストに熱線が入っているものがあって、さすがにこれは暖かいようです。感電してしまいそうですけれども。
ドカユーザーはガッツで乗り切るのでしょうか。あまりその手のオプションを見かけないですね。
加古Tさんはカレーがお好きなようなので、カレーって結構御馳走で、適度な価格という感じがしていいですよね。
お蕎麦だと、なんかわびさびまで価格に乗っているような感じがして、御馳走以外のValueを見つけ出さないとちょっと躊躇してしまいますね。隣の方が、天ぷらそばをオーダーしていましたが、こちらの方が、御馳走感があって、バリューフォーマネーな感じがしました。
初めまして、来年購入候補がGT1000なので検索していたらこちらに辿り着きました。
私は若い頃を相模原市(陽光台、星ヶ丘)で暮らしていたので懐かしく見させて頂きました。
それと、高知の横浪スカイラインの写真がトップに有って驚きました。
約3ヶ月前にバイクで怪我をして
ST4sとボンネビルを処分しました。
今はXR250で近場をウロウロする事が出来るようになっています。
実際の購入が何になるかは分かりませんが、時々遊びに来ますので宜しくお願いします。
勘吉さん
こちらこそはじめまして。
ブログにお立寄り下さってありがとうございます。
陽光台に住んでいらっしゃったのですか。お近くですね。
相模原は東名に行くにも中央高速にいくにも比較的便利で、ツーリングに出かけやすいロケーションです。奥多摩なんかも近いですからね。
3か月前にけがをされたとは大変でしたね。
ST4eとボンネビルを持っていらっしゃったとは、かなりディープな方なのですね。
両方の性能とテーストを1台で味わえるのに、GT1000ってありかもしれませんね。ネオクラッシックで性能は、ドカティ。
私は、GT1000だから買ったということで、他のバイクについてはあまり詳しくありませんが、とっても現在満足しています。
これからもぜひ、遊びにきてくださって、お気軽にコメントをいただけけると嬉しいです。
石井
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